助けてほしいお兄ちゃんWEST(兄組)

 

 

※単なる妄想です。

 

 

 

 

「もうすぐ10:15やけど、待ち合わせの時間何時なん?」

その声に我に返った私。今日は久々に彼氏とのデートで、10:30に電車乗らなきゃいけないのに。

家から駅までは歩いて10分。この調子だと走らないと間に合わない。あぁ〜もう、走るのダルい。そう思ってると「駅まで送ってったる」の声。『お兄ちゃんありがとう〜!神!』「はいはい(笑)早よせえ」

お兄ちゃんの運転、いつ振りだろう。「何考えてんねん(笑)」『え、聞こえてた?!』「あんなに小さかったお前がもう彼氏とデートするなんてな〜」『私ももう子供じゃないねんから』

なんて話してるとあっという間に駅に到着。

『お兄ちゃんほんまありがと』「楽しんで」

その後に何か言った気がしたけど、気のせいか。

ーーー「彼氏の事、幸せにしたれよ」

 

 

 

『あぁ〜もう!わからへん!何なん?!』英語のテスト前日。なのに全然わからなくて若干パニック。すると「英語?」後ろから声が。

『明日英語のテストなんやけどぜんっぜんわからへん』「俺が教えたろか?」『ほんまに?!』

それからお兄ちゃんの特別授業開始。「やれば出来るやん」お兄ちゃんの教え方はとても上手くて、さっきまでわからなかったのが嘘みたい。『ありがと〜!本当助かった!』「明日頑張れよ」

ーー次の日、朝起きるとスクバの上にお兄ちゃん特製の単語帳。相変わらず表現と字が下手くそだな、なんて。英語のテストで自己最高点を取った事、早く報告しなきゃ。

 

 

  • 濵田崇裕

ザワザワしている店内。「ごめんな〜付いてきてもろて」『大丈夫だよ』「変な事言われても、無視すればええから」。今日はお兄ちゃんの友達に私を紹介するらしい。女は私だけだし居酒屋だし、こういうの苦手だな〜。

ある程度お酒がまわると、隣にいた人達に絡まれる。〈可愛いよね〉〈彼氏いるの?〉〈あ、LINE教えてよ〉『えっと...』肩に手を回されたり若干足触られたりで私はすっかりパニック状態。

するとその時、「お前らええ加減にせえよ」いつもと違うお兄ちゃんの声。「ほら、帰るで」勢いよく手を引かれて店を出ると、夜風が少し寒い。『お兄ちゃん...』「ごめんな、怖かったやろ。あいつらには後で言っとくから」うん、と無言で頷くと頭をわしゃわしゃ。「でも、ちょっと妬いたかも」『え、?』顔を覗き込むように上を見ると他の方向を向いて何かをボソッと。『ごめん、もう一回言って?聞こえなかった』「何もない」なんて、聞こえないフリ。

ーー「俺の可愛い妹にあんまり近付いて欲しくない」

 

 

 

 

単なる妄想なのに1つ1つの設定がスゴイ。

とりあえず文章力がどエラいことになりそうだから兄組で一旦切ろうっと。