U R not aloneは最後の砦
GWから1ヶ月間、わたしは死んでいた。
頭は空っぽで、脳は思考を停止し、心はどん底まで落ちきって、身体は課題とバイトで疲れを蓄積しまくったただの肉と骨になっていた。
親に出て行けと言われた。
学費は全て自分で払えと言われた。
8月から行くはずだった留学がなくなった。
直接言われたわけじゃなく、帰ってきたら玄関にメモが置いてあった。
中学からの夢だった留学を潰され、挙句何百万かかる学費を全て自分で払え、と。急すぎる展開に頭は大混乱。まあでも、希望はもう見えないだろうなというのはわかった。
それからめちゃくちゃ働いた。大学では英語を学んでいるので課題はバカ多い。そんな大量の課題を抱えながら週5でバイトに明け暮れた。
0時前に帰ってきて3時半まで課題をやり、1限から4限までフルで受けてまたバイト、0時前に帰ってきて課題、の繰り返しだった。
次第に自分が何の為に働いているのかわからなくなった。体を壊してまでもう大学に行く気もなくなり、というか大学4年まで在学できる自信がないので、今頑張っても全て無駄じゃないかという虚無感がひどかった。
親はとっとと離婚すれば良いと思うのに、わたしがいるからそうしないのかなとか考えるたび「わたしって死んだ方がいいんじゃね?」という思考に至り、地下鉄のライトを浴びながら線路を眺め、意を決した事も何回もあった。
人ってすごいもので、「死にたい」が限界を超えると死に対する躊躇もなくなりホームに入ってくる電車や向かってくる車を見るとフワッと足が出てしまうのである。
途方も無い絶望と恐怖で毎日死にそうになりながらなんとか1ヵ月耐え、ようやく迎えた5月26日。
にゅーすのため、にゅーすのためと耐え忍んできたので同時にこれが終わったら本当に生きる意味がないと思っていた。
辛い時死にたい時、どうか助けてくれとNEWSの曲に頼った。NEWSは泣ける歌を沢山持っているけど、荒れ果てたわたしの心にはもう最後の砦であるU R not aloneさえ響かなかった。
多忙の為レポはほとんど追えず、前回の公演から2ヶ月経ってるので記憶もなく、増田さんが黒髪になったという情報だけ掴んで入ったWORLDISTAオーラス。
かなり序盤だったと思う、小山さんの「この曲でひとつになりましょう」という声で始まったU R not alone。
単純にやめてください、と思った。
きっと今、生の歌声で、魂込めて歌われたら泣いてしまうから。
この曲、NEWS担以外にもかなり反響があったので歌詞をご存知の方もいらっしゃると思います。歌詞を載せるとまたはてなに何言われるかわからんので載せません。是非聞いてみてください。
1番も2番も大サビも全てわたしの心に染み渡ってきた。どこにも居場所がなく孤独を感じていたわたしに、NEWSは大きな声で「あなたは一人じゃない」と言ってくれたのだ。
「あなたは一人じゃない」
この曲のこの文の意味は、単に誰かが側にいるよ、という意味ではない。
ああ どうか 力を貸してくれないか
昨日までの僕よ
U R not alone/NEWS (GReeeeN,2017)
「もう一人の自分が見てるよ」
これがどれだけわたしの心に刺さったか。
綺麗事に見えるかもしれない、別にいい、承知で言う。
ここで折れたら今まで努力した自分が可哀想だと思った。
受験生の時、今の大学に入るのは無理じゃないかと言われた。模試ではE判定だった。そこから壁一面にメモを貼って一生懸命勉強した。入学後の班分けテストで一番上の班に配属された。わたし純粋に嬉しかったんだよ。
2年前、受験が終わって投稿したブログを読んでくださった方も多くいると思う。そう、あれだけ死にそうになりながら頑張って入った大学を、今度は死にそうになりながら辞めないように頑張っている。
自分の成功をもって証明したい、過去の自分の努力は無駄じゃなかったと。壁一面に貼ったメモは無駄なんかではなかったと。
今も時々死にそうになる。前向きなんて簡単にはなれない。でも、死にそうになりながら頑張るって、なんか泥臭くてカッコよくないか。それにわたしはひとりじゃない。
U R not alone、わたしを救ってくれてありがとう。
NEWS、わたしの心の命を吹き返してくれてありがとう。
もう一人のわたしへ、どうか力を貸してください。
そして、このブログを読んでU R not aloneという曲を知ってくださる方が増えますように。
まあこれでコロっと大学やめます!とか言ってたらもう笑ってくれ